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2006年5月14日 (日)

戦争と平和

週末だけバイトに入るスタッフがいる。

M。

今まであまり顔を合わせる機会がなかったけど、
今日は彼女と2人だった。

とてもしっかりしてるので、お互い彼女の方が年上かと思ってたら、実は年下。

そんな話から盛り上がって、楽しくコミュニケーションを取っていた。


ふと、思い立って

「Mはどこの出身なの?」と聞いた。


そう言えば、彼女の出身地も知らなかった。


「バーマだよ」


・・・バーマ?


「え?バーマ知らないの?

日本人なのに?」


・・・日本人なのに??


「ミャンマーとも言うよ」


あ、ビルマの事か。


でも、「日本人なのに?」って

・・・どういう意味?


きょとんとしてる私に、Mは言った。


「日本は第二次世界大戦時に、ミャンマーに植民地を作った時、とてもひどい行為をしたんだよ。

レイプしたり、殺害したり。

だから、今でも年配の人で、日本人をキライな人は多いんだ。」


はっとした・・・。


さっきまで、楽しく話してたのが、急に恥ずかしくなった。


次の言葉が見つからなかった・・・。


「・・・ごめん・・・。」

とっさにそれしか出なかった。


教科書には載らない事実。


知らないことが罪になると思い知った。


「・・・ごめん。

ひどすぎるよね・・・。

それに知らないなんて、もっとひどいよね・・・。

本当に罪の意識を感じる・・・。

・・・ごめん。」


私の空気が一気に変わったのが分かったMは、


「今は日本人はとても優しいけどね。


それが戦争だよ・・・。


戦争って、そういうものだよね。」

と、笑ってくれた。


一緒に働いているスタッフは、みんな国籍が違う。

私にも、父母、祖父母、曾祖父母、と、日本人として生きてきた家族の歴史があるように

それぞれみんなが色んな歴史を背景に持ち、

その民族同士が、これまで色んな係わり方をして来たんだろう。


殺し、殺されという場面さえも。


この職場で接点を持ち、

国籍を超えて共に仕事をさせてもらえる「現在」に

本当に感謝しないといけないと思った。


歴史教科書問題や靖国参拝が度々ニュースに取り上げられている今日、

きっと、知らないといけない事実が、もっとたくさんあるんだろう。。。


彼女が、笑って一緒に働いてくれる事に

心から感謝した。

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